「名探偵ピカチュウ」を見た
先日、映画「名探偵ピカチュウ」を観てきました。
日本では知っている人がほとんどだと思いますが、この映画は日本の有名なゲーム「ポケットモンスター」を題材とした、SF?映画です。
「名探偵ピカチュウ」では、ゲームの世界観基準では変わったライムシティという街が題材となっています。
ポケモンは、モンスターボールで捕獲し、ボールに入れたまま移動をするのが、「ポケットモンスター」の世界の標準です。
しかし、ライムシティは”ポケモンとの共生”をコンセプトにしており、ノーモンスターボール、ノーバトルがルールとなっています。
そのため街中には、ボールに入っておらず自由に歩き回るポケモン達がたくさん出てきます。
ライムシティは犬の理想郷に近い
私は、犬の理想郷とは何か、犬の理想郷を実現するためには、何が必要かを考えていますが、ライムシティという街は、私の考える犬の理想郷に近いなと思いました。
ポケモンを犬と見立てると、モンスターボールは檻やリードに対応します、またこれは現代ではほぼないですが、ポケモンバトルは闘犬に当たると見なせます。
犬達がノーリードで街中を自由に歩いており、公共交通機関にもそのまま乗れ、飲食店にポケモン(犬)がいても誰も気に留めない。素晴らしい世界だなと思います。
理想郷の条件とは?
「名探偵ピカチュウ」においてライムシティと他の地域の違いは何かと言うと、それはポケモンの教育だと思います。
ここからは映画とは関係なく想像を語るだけになりますが、おそらくライムシティに入れるポケモン達には、条件があるのではないでしょうか。
例えば、トレーナー(飼い主)の指示に従えているか、排泄をむやみにしないか、他のポケモンや人に襲いかからないか、など。
実際映画の冒頭で、野生のポケモン(カラカラ)が出てきますが、この子はとても攻撃的でボールに入れても出てしまう、嫌いな相手に攻撃する(結構派手な攻撃でした)、こういったポケモンはライムシティに入ることができないでしょう。
犬の理想郷には教育が必要と誰もがわかっている
ライムシティの様子を観て、”誰もが”動物が社会に溶け込むには教育が必要だと考えていることがわかりました。
映画の制作者の方々は、犬の理想郷といった考え方を持っていないと思いますが、ポケモン(動物)が社会に溶け込むには、人の社会に合わせた教育が必要だと暗に示しています。
人とコミュニケーションがとれ、人の社会のルールをはみ出さない教育がポケモン(動物)になされていなければ、ライムシティという人社会には入れません。
人間だって社会に出る前に、何年間も教育を受けます。飼い主が呼んでも戻ってこない、所構わずおしっこをしてしまう。教育のない動物を許容できるほど、人間社会は寛容ではありません。
犬の理想郷の方向性を確認できた作品でした。