犬を飼っていると失敗することが良くある。
足元にいることを気づかずに蹴ってしまったり、車に近づけすぎて怖いおもいをさせてしまったり、深爪をして爪から血が出たりと愛犬によく謝っている。
失敗に対して”反省している”という言葉が良く使われる。自分もよく使う。
しかし、反省するという言葉は一般のイメージほど大したことを言っていないと感じる。
会話や文章中で、”反省する”という言葉が使われた場合、そのほとんどが”悪いと思っている”程度の意味しかない。
つまり、自分がしたことを悪い、もしくは失敗と認識していますという意思表明にすぎない。
学生は、ルールを破ったり悪いことをすると反省文を書かされることがある。
自分は書いた経験はないが、聞くところによると「反省しています」といった内容を書けば良いと聞く。
これはまさに”自分が悪かった”と言わせるためだけに書かせる文章だ。
小学生にもなれば言葉だけの反省ができるので、果たして反省文に再発防止効果がどれだけあるかは疑問である。
この例からもわかるように、反省というのは、”自分が悪かった”、”ごめんなさい”といった、次からは気を付けます世程度の心構えの意味しかない。
社会人になると反省文の代わりに始末書といったものが書かされるようになる。
始末書の場合は、自分がなぜ失敗をしてしまったかという現状分析と、次に失敗しないためにどうすれば良いのかという対策を書かなければならない(少なくとも自分の会社では)。
つまり、同様の失敗をしないために改善案を考えるのだ。
こちらは反省よりは、ずっと失敗の再発を防げるだろう。
プライベートでも家族や愛犬に対する失敗は再発を避けたいところである。
このような失敗に対しては、反省ではなく改善をするように心がけている。