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部品メーカーは仕事を犬に学べ

 

部品メーカーの社員は窮地に立たされている。

海外勢との競争の激化、ロボットやAIの進化により、これまで人を雇って行なっていた仕事がどんどん失くなっている。

判断条件が明確な仕事はなくなり、これからはより感覚的な領域で判断を求められる仕事だけが残るだろう

 

例えば、コストを安くしたい、効率を上げたい、音を小さくしたいと行ったような、目的やKPIが明確な仕事はすでにコンピュータに勝てない。みんな電卓で計算して、CADで設計図書いて、CAEで計算していますよね?

これからはどんな製品を売り出すか、どんなものが流行るか、カスタマーが求めているもは?というような不確定要素の多く、しばらくはコンピュータが判断しきれない問題を解決する人材が求められる。

 

アイリスオーヤマはペット用のドライヤーを売り出しているが、これは高周波領域の音が小さく設計されている。

犬は人間に聞き取れない高い音を聞くことができる。また、不快に感じる音の周波数が人間よりも高いことも知られている。それを知っていたからこそアイリスオーヤマはあえて高周波の音が小さくなるように設計したのだろう。

 

このように、飼い犬のことも考えてドライヤーを設計するといった製品の開発方針を、コンピュータがゼロから思いつくことは難しい。

逆に言えば、このような困難な課題を解決するメーカーしか今後は存続しないだろう

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テーマの著者 Anders Norén