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犬は他犬の罪を裁かない

 

Twitterを見ていると「〇〇がこんなに悪いことをしています!拡散してください!」と言うツイートをよく見かける。

○○の部分が公になっている情報、芸能人や政治家なら、まあ問題はないのだが、一般人である場合も見かける。

一般人の画像や動画をネットに拡散することは、法律に明らかに違反しているが、「悪いことをしているやつは例外だ」と受け止める人がいる。(批判的なコメントも多いですが)

いわゆる私刑(リンチ)と言われる行動で、悪い奴を放ってはおけないと言う感情は理解ができる。

 

私刑には色々問題点があるが、一つに「勘違い」の可能性が高いことが挙げられる。

例えば、少し前の有名な例で「騒音おばさん」の問題があった。これは、隣人対して、布団を強く叩きながら暴言を吐くといった嫌がらせをする女性がテレビで取り上げられて、動画が繰り返し流され話題になったことがあった。これは単なるご近所トラブルだが、動画のインパクトでか何度もマスコミに取り上げられた。その動画だけ見ると、女性が一方的に隣人に嫌がらせをしているように見えるが、実際はその隣人も女性に対して嫌がらせをしていたと言う話もあります(真実はわかりませんが)。

この例からわかるように、Twitterのように個人が発する情報は、その人の価値観や意識的に歪められた情報になる。

裁判制度はこのような一方的に声の大きな人が勝たないように、第三者(裁判官など)が両者の意見を聞き、公平に判断するための仕組みだ。

 

ちなみに動物は第三者間の行動に対して怒るとことはない

野生のライオンがハイエナに食べられそうなガゼルを助けたり、蛇に食われそうになったネズミを助ける鳥がいるだろうか。

これらは当事者間の問題であって、本来第三者が口を出す問題ではない。動物はある意味とても冷酷と言える。

人間だけが、自分とは関係ない問題に首を突っ込み、勝手に裁いたり批判をする。

いわゆる野次馬や正義感といった、複雑な感情で人間以外にはあまり見られない現象なのではなか(よく知らないですが)。

 

どちらにせよ私刑は、一方的に声の大きい人、口の上手い人が味方を付けやすい特性があるので、安易な批判や情報の拡散が容認されている状況はすぐに正されていくだろう。

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