犬を飼う場合に気になることの一つがご近所に迷惑をかけないかということだ。
愛犬が他人に噛み付く、人のものを壊す、私有地でおしっこをしてしまう。
中でも問題になりやすいのが、鳴き声による騒音問題だ。
ニュースやネットでも犬の鳴き声がご近所トラブルを招く事例をよく見る、こじれると法廷闘争にまで発展するケースもあるらしい。
マンションは特に隣の住空間との距離が近いためこの問題が発生しやすい。
譲渡会やブリーダーでも”無駄吠えをしない”という性格を利点として挙げていることからも、犬の鳴き声に関する問題の重要度が伺える。
加えて言えば、”鳴かないようにする”しつけは意外と難しい場合がある。
犬が遊んで欲しくて鳴いている、ご飯が欲しくて鳴いて、などの要求吠えは比較的対処が容易い。
なぜなら要求を満たせば鳴きやむし、要求の仕方を変えれば良いだけだ。
”おすわりをしたらご飯をあげる”などと行動を置き換えてあげれば、吠えなくなるだろう。
一方で、遊んでいて、嬉しくて吠える犬種が一定数いるが、これは鳴かないように躾けるのが難しい。
なぜなら、嬉しく吠えるという行為は、人間が面白い時に笑うというような自然な反応であるからだ。
人間だって、面白い時に笑わないようにするのは難しいだろう。
このような状況からも飼い主がとしても鳴き声で他人に迷惑をかけないかを気にしている人も多いと思う。
新築マンションであればそれほど問題にはならない?
さて、先ほどマンションだと鳴き声による問題が起こりやすいと書いたが、実は新築マンションであればそれほど気にしなくても良いかもしれない。
私は、一昨年新築のマンションを買ったが、防音性の高さに驚いた。
隣のご家族は赤ちゃんがいたが、自分の部屋で赤ちゃんの泣き声が聞こえたことはない。庭に出ていてもわずかに聞こえる程度だ。
自分も、愛犬を飼い始めてから、鳴き声が煩くないかと隣の人に聞いたら「本当に飼っているんですか?」と聞き返されたほどだ(気を使っている可能性もあるが)。
もともと犬に限らず、騒音はマンションで問題になることが多く、建築業者もニーズに応えるために、対策を進めて来ているのだろう。
もちろん、全ての新築マンションがうちのように防音性が高いかはわからない。
しかし、技術の進歩で犬を買うハードルは年々下がっているように感じる。