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動物愛護にAIを使えるか?

 

最近何かと話題のAI。

この凄まじいポテンシャルを持った道具を動物愛護に活かせないだろうか?

 

様々な分野で使用されているAI

AIは将棋や顔認識、株などすでに様々な分野で利用されている。

コンピュータ特有の大量のデータを処理するといった目的の仕事で強い威力を発揮し、多くの企業がそのポテンシャルを有効利用しようと画策している。

自分が注目したのはJALがAIを利用して業績をあげている、という記事だ。

JALはこれまでの乗客に関する大量のデータをAIに学習させることで、座席の最適な値段設定を可能にした。

これにより空席率がぐっと減り利益が増えたらしい。

 

ロスを減らすという発想

自分は犬の殺処分が発生する原因の一つは、売り手が消費者の需要を正確に見極められていないことだと考えている。

犬を純粋に店で売られている商品と考えた場合、消費者に買ってもらえない犬たちはロスとみなすことができる。

(この考え方に抵抗がある人もいると思うが、殺処分を減らすためなので見過ごして欲しい)

店ではこのくらいの犬が売れると考えて、ブリーダーから子犬を仕入れる。

彼らは店頭に並べられ、運よく気に入った飼い主がいると、彼らに買われていく。

この流れの中で問題なのは、売れ残った子犬たちである。

成犬になっても売れない犬たちは高値では売れず、どんどん値下げをされる。

この時点でただでさえ利益率の低い彼らは、店にいればいるほど、世話代・餌代などの管理コストがかかり、企業にとっては利益を圧迫する存在になってしまう。

それでもまともな企業ならば、利益を考えずとも飼い主を見つける努力をするだろう。

一方で、彼らを本気で商品としてしか見ていないペットショップもおり、彼らが売れ残った犬達に取るであろう行動は想像したくもない。

このシステム自体をどうにかしなければ、という問題もあるが、現状の制度の中でこのような不幸な犬たちが生まれないようにするためには、子犬たちが全て買われるという状況が望ましい。

それを解決する可能性がAIにはある。

冒頭で紹介したJALは、AIを利用して空席率を減らした。

JALにとっての座席がペットショップにとっての子犬達と考えれば、空席が出ないということは子犬達が全て飼い主の手に渡ったことを意味する。

ペットショップでAIを利用して仕入れを行うことで、子犬達が売れ残る数を減らせるのではないか。

 

マッチングにも

また殺処分を減らすためには、現在保健所やボランティアが預かっている捨て犬達を、新たな飼い主の元に届けることも重要だ。

これには人材サービスで使用されているAIの使用方法が参考になるだろう。

雇用主と被雇用者が最適な環境で結ばれるように、お互いのデータを参照・学習して最適なマッチングを行う。

このような使用方法をペットのおうちなどの保護犬のマッチングサイトで活用すれば、譲渡率が上がり殺処分になってしまう不幸な犬達を救うことができるだろう。

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