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犬の擬人化に関する違和感2

 

昨日の記事の続き

犬を可愛がるが故に擬人化をしてしまい、彼らに対する間違った認識をすることがる。

この認識のズレを正すことは難しい。

例えば、人間同士でも相手の立場で考えることは難しい。会社では特に上司の立場で物事を考えることが難しいだろう。なぜなら上司の立場は経験したことがないからだ。部下の立場は、自分が経験したことがある。一方で、上司の立場は基本的に部下は経験していない。そのため、自然と職位が上の人の立場を認識することは難しくなる。

先輩や上司の立場になって初めて、「あの時彼らはこう考えて行動していたのか」ということがわかるようになる。

 

人間も犬の立場になって考えることも重要で、お勧めは他人と「言葉を使わずにコミュニケーション」することだ。

例えば、ある人に簡単な動作(なるべく日常的にしない動作が良い。ティッシュを三角形に折るとかペットボトルに輪ゴムを止めるとか)を、”○か×”だけで他人に伝えようとしてみて欲しい。こうすると日本語が通じない犬の気持ちが少しわかるだろう。

私も一度これをやって貰ったことがある。動作の内容は「赤い旗が立っている時は目の前のおもちゃを回転させて、白い旗の場合は止める」という簡単なものだったが、5分立っても相手の動作内容を理解することはできなかった。

自分が普段どれだけ言葉に頼って、コミュニケーションをとっており、それが無くなることの不便さを実感した良い経験だった。

この経験から、犬のトレーニングで上達が見られなくても「できなくて当たり前」、「自分の教え方がまずいのかな」と考えらる用になった。

 

しつけや訓練でついイライラしてしまう人は、一度犬の気持ちになって見ることをオススメする。

 

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テーマの著者 Anders Norén