プログラミングにオブジェクト指向という考え方がある。
犬は、このような高度な思考法を持つことはできないが、なぜできないかあえて深く考えて見た。
すると、人生を充足させるヒントになる示唆を得ることができた。
オブジェクト指向とは
オブジェクト指向を簡単に説明することは難しい。
正直、自分も正確に理解できているかといえば怪しい。
ただ、オブジェクト指向において欠かせない考え方が抽象化である。
抽象化とは、物事に共通の概念を見いだすことで、犬、猫、鳥という具体的な概念から、動物というという概念を得ることである。
抽象化に付いては、「オブジェクト指向システム分析設計入門」にこうある。
アナロジーを利用して、対象世界をシミュレートするということは、実のところ人間の大きくなって余剰になった脳に由来するのである。〜略〜 この余剰が比喩となり、抽象化を生み、オブジェクト指向の考え方になったのである。「オブジェクト指向システム分析設計入門」/青木淳
”余剰になった脳”という表現が面白いと。
犬や猫などの人間以外の動物は、種を繁栄させるたの必要最低限の知能しか持っていない。
彼らは、趣味を持ったり、自分でもっと面白い遊びを考えたり、自ら成長をしようとはしない。
一方で、人間は余剰な知能を持っていたからこそ、抽象化を行うことができ、地球上でもっとも栄えた種となった。
この知見は、我々の普段の生活にも現れていると感じる。
日常の生活に満足を感じ、余暇も充実しているような人には、なんとなく余裕を感じないだろか。
これは、満足しているから余裕を感じるのではなく、余裕を持った生活をしているからこそ、満足しているのかもしれない。
人生になんとなく満足感が感じられず、停滞していると感じる人は、満足を得るため、成長するために頑張りがちだ。
しかし、余裕のない生活からは満足を感じることができないかもしれない。
あえて休む、サボる、手を抜くということをして見るのも良いかもしれない。