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すぐキレる人の対処法

 

譲渡会にいる犬は、突然激しく吠え出すことがある。

撫でようと手を出した、カバンがゲージに当たった、後ろから近づいた、などちょっとしたことで激しく吠え出すのだ。

譲渡会にいる犬達は、元の飼い主からひどい扱いを受けていた場合があり、その時の恐怖を刺激することで突然態度が変わるのだ。例えば、殴られてばかりいた犬にとって人の手は恐怖の対象でしかなく、手を出されると怖くて思わず吠えてしまうのだ。

 

人間にも譲渡会場の犬と同じように突然吠え出す人がいる

普通に話していたつもりが、突然大声を出したり、机を叩いたりと、相手を威嚇するような行動に出るのだ。何気なく会話していたつもりが、突然態度を豹変させられて困ることがある。

いわゆるキレやすい人の行動は譲渡会にいる犬と似ている

 

譲渡会の犬は、突然吠えても叱られることはない。そこいる誰もが彼らの過去を気遣い。吠えさせてしまったことを謝る。

この対応は人の場合でも大事なことだと思う。

キレる人というのは、以前の経験から特定の事象について、とても嫌な経験をしたことがある場合がある。例えば、上司からのパワハラを受けていた、母親から虐待を受けていた、などだ。

その点は、本人にもどうしようもない場合があるので、キレるポイントを把握し、トラウマを刺激しないように行動することで関係が改善できる。

”キレる人はおかしい人”と見なされ、敬遠されてしまうことが多いが、似た行動をする犬を見ていると、少しこちらから歩み寄っても良いかな、という気になる。

 

また、犬への対応として、もう一つ飼い主達が気を付けているのは、カーミングシグナルを見逃さないということだ。

犬は、実際に吠え出す前に色々なサインを送っている場合がある。例えば、あくびをする、尻尾を丸める、姿勢を低くするなどだ。これらのサインは犬が緊張している時に出ることがあり、サインを発しても状況が改善されない場合に、吠えや噛むなどのさらに強力な意思表示をする。

犬のこれらのサインは人間が理解していないと見逃されて、サインを理解しない人間から見たら、”突然吠え出す犬”と見なされる

人の場合も、周りの人が気づいていないだけで、本人は不満を外に発しているつもりである場合がある。よく観察して、不満を事前に感知して上げることも必要ではないか。

 

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