客観的に考える必要に迫られた時は、具体的な人物を想像して物事を見ると良い。
文章の推敲をする場合や、自分の行動について他人からどう思われているか気になった時に、「あの人だったらこう考えるかな」「この人ならこう注意するな」と想像することで客観性を得ることができる。
宇宙人や犬の立場になって物事を考えることは、人という種を超えた客観性を得ることができ、世の中の物事をこれまでと違う角度で見ることができる。
例えば、宇宙人が人間の服装を観察したら、彼らはネクタイの意味を理解できるのだろうか?
細長い布を首に巻きつけプラプラと垂らしている。防寒性はなさそうだし、手を拭いたりといった機能でもなさそうだ。
(書いていて思ったが、ネクタイは常に干している状態なので、タオルとして使ったら衛生的ではないか)
首に巻きつけているので、奴隷制度の名残などと思うのではないかとも想像できる。
若者の服装が理解できないとか、あいつの服装はだらしないと苦言を呈する人達がいるが、宇宙規模で考えたら、現代のビジネスマンこそ奇抜なファッションをしていると言えるのではないか。
犬の立場でボーリングを見ると彼らはどのようにこの遊びを見るだろうか。
人間達が、重い球をゴロゴロと転がしてピンを倒している。
たくさん倒れた方が嬉しいらしい。
自分でも理解できそうな単純なゲームだ。
人間はボウリングやサッカー、テニス、バレーボールなど球を使ったゲームをしている。
球が好きという点では犬と同じではないか。
人間は賢いようで、こと遊びの程度では犬と対して変わらないのかもしれない。
このように、これまで特に違和感なく受け入れていた事柄も、超客観的に考えると少し違う見方ができて面白い。