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音楽を安くしたのは誰?

 

動物や植物に音楽を聞かせてリラックスさせたり成長を促したりすることがある。

本当に効果があるか良く知らないが、自分の愛犬で判断する限り、動物が音楽を楽しむことはないと思う。

音楽が鳴っていることで、嫌な音が聞こえなくなったり、お留守番時の外的刺激としてある程度の効果はあると思うが、人間が音楽を聞いて感動したり、リラックスしたりと言った感覚はないのではないか。

 

先日ネットの書き込みで、「最近の若者は音楽が無料で手に入ると思っている」というものがあった。

音楽を聴くためのプラットフォームアプリの評価に「このアプリは音楽を聴くのにお金がかかるから駄目だ」という旨の内容が多くあったことに対して、苦言を呈したかったのだろう。

自分は「お金が必要なんて」とコメントを書いた人の気持ちがわかる

子供の時にスカパーなど有料チャンネルの存在を知った時に似たような感想を抱いたことがあった。

見たい番組が、お金を払わないと見れないチャンネルでやっているのを知って、なぜテレビを見るのに余計にお金を払わなければならないんだ、と思ったことがあったのだ。

今でこそ、ビジネスの仕組みを知っているから、お金を払う方が普通だと理解できるが、当時の自分は見たかった番組が見れなかったので、とても腹立たしく感じた記憶がある。

最近は、Youtubeなどの動画サイトやAmazonのPrime musicなどで無料で音楽を聴ける機会が増えた。

物心ついた時からこのような環境にいる人にとっては、音楽にお金を払わなければならないのかと思うことも不思議ではない。

 

メーカーで製品の市場価値が下がった場合に取れる対策は主に2つである。

1つ目は、原価を抑えること。

たくさん売れても儲けが少ないので、その分製品を作るための費用を抑えるのである。

音楽も最近は多くのデジタル音声を使っていると思うので(詳しくは知らない)、以前に比べて曲を作るお金は少なくなっているのでないか。

そうすると、作詞・作曲のコストを抑えることがキーになってくる。

最近はAIに作詞させた曲がそこそこ売れたという話もあるので、この方向は有力なのでないか。

2つ目は、生産を中止すること。

売れない製品を作るのをやめてしまう。

音楽はさすがに需要がなくなるということは無いので、全く作らなくなるということは無いだろう。

しかし、音楽の需要は今後どんどん下がっていくだろう。

なぜなら、音楽が録音できるようになったことで、かなり古い曲も簡単に使えるようになり、音楽が欲しいな、という場面では新しく作曲するより、既存の曲から選択することが容易になった。

そうすると製品が増えて、需要が減るので自然とアーティスト(生産者)の数も減ると思う。

統計は知らないが、実際減っているのではないだろうか。

現在は増えているとしても近い将来減少に転じるのは間違い無いだろう。

 

自分はそれほど音楽にお金をかける方では無いが、この業界の行方はちょっと気になる。

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