犬とは言葉を理解しない。
犬を飼っている人には常識だが、犬は自分の名前を理解していない。
名前を呼ぶと犬は反応するが、それは「来い」や「おやつだよ」と理解をしているはずである。
そのためブリーダーや保護犬を引き取った際に、それまで付いていた名前を変えても、犬は数日でその名前をすぐに受け入れる。
今日はちょっと抽象的な話を、、、
言葉というのは、人類にとってコミュニケーションをとり文化を継承するための重要なツールだが、時には足かせになる。
それは思考が制限されるということ。
物事を言葉で考えようとすると、言葉で表現できる範囲内で思考してしまう。
例えば、良かったことや、感動したことを他人に伝えようとした場合、上手く伝わらないと感じたことがある人は多いだろう。
自分の頭の中のことを他人に正確に伝えることは難しい。
それは、言葉では表現できないことが世の中にたくさんあるからだ。
言葉で思考すると言葉で表せる範囲内で物事を考えてしまうので、発想が制限されて狭い範囲でしか考えることができない。
特に、漠然とした問題や複雑な問題は言葉で考えると、その一部分しか考えることができずに、全体像を見失いがちになる。
人の頭というのはもっとスペックが高く、本来であれば複数のことを同時に考えたり、画像や音声といった情報量の多いものを処理できる。
それにも関わらず、言葉という情報量のフォーマットで物事を考えることは、超高性能マシンでTwitterをやっているようなものだ。
自分は、言葉を使わないように意識して思考することが重要だと感じている。