デルタ(愛犬)は、正面から見下ろす角度で写真をとると、上目遣いになり目の大きさが強調されて可愛く見える。
写真を撮る際は、犬の姿勢によりもっとも可愛く映る角度を模索することになる。
同様に物事も色々な角度から見ると違った見え方をして、新たな発見ができることがある。
将棋の対局では、棋士がわざと対局者側から盤面を見て、次の手を考えることがある。
また、理系の研究者もデータを眺める際に、データが印刷された紙を斜めから見たりすることがある。
このように物理的な視野角のことだけでなく、アプローチを変えることを違う角度から物事を見ると言うこともある。
マラソンのタイムが縮まらない、と言う問題があったとする。
この問題を解決するために、多くの人は練習量を増やすと言う解決法を取りがちである。
もちろん間違いではないのだが、きっと練習量を増やせる量には限界があり、あるところで頭打ちになってしまう。
この場合、なぜ練習をするとマラソンのタイムが縮まるのか、原理に戻って考える。
そうすると、練習法や食事、マラソン以外のトレーニングなどタイムを縮めるための別の手段があることに気付くだろう。
人はわかりやすい答えがあるとそれに飛びつきやすいので、角度を変えて考えることが大事。