高齢者の普通免許の扱いについての話題を最近よく見かける。
普通免許が失効期限がないため、老化により正常な判断ができない老人たちが車を運転できてしまう制度は問題だろう。
免許の維持に試験を義務付ければ、問題は解決するように思うが、コストの問題でできないのだろうか。
なぜ免許があるのか?
そもそもなぜ免許というものが存在するかといえば、それは法律上禁止されるべき行動があるからだ。
訓練も受けていない人が車で公道を走ったり、勉強もせずに医療行為が行えてしまっては、多くの事故が起きてしまう。
専門的な知識や技術が必要な行動に対して、免許制度を取り入れることで、サービスを受ける側が安心できるのだ。
免許制にして欲しいもの
そういう意味で私はいくつか免許制にした方が良いと思うものがある。
例えば、飲酒。これは二十歳までは飲むことを禁止されているが、免許制になるべきだと思う。
飲酒運転などの罰則は厳しくはなってはきているが、未だに酔って駅員を殴ったり、調子に乗って暴れたりと行った行動を頻繁に目にする。
二十歳になったら飲酒免許を無条件で与え、問題を起こしたら自動車免許のように減点や免停があり、免許を持たないものは酒を買えないようしてはどうか。
他にも、たばこやギャンブルなども免許制を導入すべきと思っているが、この辺りの産業は利権が大きすぎて難しいだろう。
ただ、賄賂、収賄、八百長、体罰など、最近厳しくバッシングされている世相を見ていると、近い将来には酒、タバコ、ギャンプルといった他人に迷惑をかける可能性が高い娯楽は非社会的と見なされるようになるだろう。
ちなみに酒、たばこ、ギャンプルは自分自身がこれらを嗜まないので、余計禁止にして欲しいと思うのかもしれない。
もっとも免許制にして欲しいのペットの飼育
さらに個人的な感情で言わせてもらうと、「ペットの飼育」、これを最も免許制にして欲しいと感じる。
現在は、ペットをあまりに簡単に飼えすぎる。
犬や猫は飼い始めると、10年以上世話をしなければならない。
こんなに長期間所有する買い物は、他には不動産くらいではないだろうか。
不動産を買うときに、不動産屋に行って即決する人はいない。
普通はいくつもの物件をみて、将来の収入などからローンの額を考え、数ヶ月くらいは調べてから購入を決断するだろう。
また、売り手側の覚悟もペットと不動産では雲泥の差があるように感じる。
自分が家の購入を検討した時は、不動産屋から自社の製品を紹介するための施設を見学させてもらい、無料でファイナンシャルプランナーを紹介してくれ、現在の自分の人生設計なら、どの程度の額の家が買えるかを計算してくれた。
これらは全て無料である。
売り手側も、自分の売った商品で、消費者が不幸にならないように努力している。
ペットに関しては、未だに多頭飼いの崩壊や、引越しや転勤程度の理由でペットを保健所に連れて行く人がいる。
多くは、ペットの飼い方を勉強せずに飼い、自分では扱えきれないからと保健所に連れて行ったり、繁殖の管理を行わずどんど増えてしまい自分では飼いきれなくなるなどの、知識不足が原因である。
犬猫は未だに年間で10,000頭以上が殺処分されている。
これを止めるためには、ペットの飼育を免許制にする必要があると考える。