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命の値段があがっている

 

命の値段が上がっていると感じる。

「命の値段」などどいうと、命に値段をつけるなんてと、抵抗を感じる人もいるかもしれない。

だが現実に、人間は様々な命に値段をつけている。

 

例えばペット。

彼らはたかだか10万円程度でペットショップに陳列されている。

愛玩動物以外にも、牛や豚などの家畜も人間はお金で買う。

人間自身も、以前までは奴隷制度があった。

最近でも、身近なところでは保険や製造業でも命の値段を考える。

製品というのは不良を完全にゼロにすることはできない、車や飛行機、エレベーターなど故障したら命を失う可能性のある製品を作る場合は、人身事故を起こした場合の損失と不良率を下げるためのコストがつり合う位置を探さなければならない。

命を価値を無限大にしてしまうと、製品など作れないのだ。

 

このように命はお金などの価値に変えることができるが、最近は特に命の価値が上がっていると感じる。

奴隷制度がなくなったのは、命の価値が上がり、人間を売り買いできる人がいなくなったのではないか。

以前「一人の生命は地球より重い」と言った総理大臣もいた。

この人は、命の価値を無限に高く見積もっていたのだろう。

 

動物の命も最近はかなり価値が上がった。

犬猫の殺処分を減らすためにたくさんの公費が使われているし、動物実験も規制されている。

ある国では最近ロブスターの殺し方まだルールが制定されたらしい。

 

命の値段が上がった理由は、社会が豊かで平和になったためだと思う

もし、自分が生きるか死ぬかの瀬戸際に立っていたら、他人や動物の命に価値を見出せないだろう。

人間が余裕を持てるようになり、周りを尊重できる社会ができてきたのだと感じる。

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テーマの著者 Anders Norén