子供のときTVゲームが大好きだった。
当時は子供の飽きっぽさもあって、たくさんの欲しいゲームがあった。
しかし、うちには一つのルールがあって、たとえ誕生日やクリスマスだとしても、新しいゲームを買ってもらうことができなかった。
それは、前に買ったゲームをクリアしていること、というもの。
例え、買ったゲームが思ったよりも面白くなかったとしても、「古いゲームをクリアしないのに新しいものを買うなんてもったいない」と言われて、新しいものを買ってもらえなかった。
親には悪いが、これはあまり良いルールではなかったと今では考えている。
なぜなら、お金を払って面白くないゲームをやるというは時間の損失だからだ。
このような「損切り」の概念は最近は漫画やテレビでよく見る、一般に浸透してきた概念だと思う。
”もったいない”という言葉から他に連想されることとして、ワンガリ・マータイさんが挙げられる。
マータイさんはノーベル平和賞の受賞者で、来日した際に日本の”もったいない”という言葉に感銘を受けて、この言葉を世界共通語に広めようと活動されているらしい。
前者は”悪いもったいない”で後者は良いもったいない”だ。
この2つは何が違うのだろうか。
それは”もったいない”と行動した結果得られる利益だ。
前者の”もったいない”は、もったいないからゲームを続けることで、得られるものがない。
むしろ時間を失い不利益になる。
一方で、後者の”もったいない”は地球環境保全が目的で、行動の末に持続可能社会が手に入る。
あなたが”もったいない”と思いしている行動は本当に利益を得られているだろうか。