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辞めることは新しいことをする準備である

 

犬のトレーニングは継続的に行うことが重要である。

週に1回集中的に行うのでなく、毎日少しづつ行ったほうが効果が高い。

これは人間のトレーニングでも一緒で、動物は物事を忘れるので、完全に忘れる前に復習をすると、脳に行動や記憶が定着するらしい。

 

継続することは、何か大きなことを成し遂げるためには必要である。

何かすごいこと、歴史に残るような偉業は一朝一夕ではできない。

毎日コツコツと行動した人だけが、継続していない人が決して達しない高みに登ることができる。

 

一方で、継続することが必ずしも善であるとは限らない。

以前書いたと思うが、経済学には損切りという概念がある。

つまらない映画や本を、もったいないからといって最後まで見続けることは、時間を捨てているのと同じだ。

見ている途中でつまらないと感じたら、すぐに出てくることが、経済的には正解だ。

 

世の中では継続できない、つまり辞めることを否定する意見が散見する。

仕事や習い事、趣味などでも、頻繁にやることが変わる人を「意思が弱い」「長続きしない」と非難する人がいる。

損切りの概念からもわかるように、「辞める」ことは必ずしもマイナスではない。

新しいことをするには、何かを辞めることが必要である。

とにかくなんでも続ければそれなりのことは成し遂げられるかもしれない。

しかし、到達した高みが自分の望んでいたものか、自分を幸せにしてくれるものかをよく考え、違うと感じたらすぐに道を逸れたほうが良い。

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