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壊れ方に関する考察

 

以前にエアコンの壊し方について友達と話したことがある。

自分が住んでいる賃貸のマンションに10年以上前に製造されたエアコンがついていた。

性能は悪いし、電気代もかかるので買い換えたいのだが、そのマンションではエアコンは設備の一部なので勝手に買い換えることができなかった。

もし意図的でなくバレないようにエアコンを壊せれば新しいものに替えてくれるはずだが、どのうように壊せば良いかで盛り上がった。(もちろん冗談で)

 

電源ケーブルを切ったり、冷媒を排出したりすれば簡単に壊れる。

だが、この方法では業者が修理にきた場合に意図的に壊したことを見破られる可能性が高い。

また、機械的な部品を壊すのでは部品を交換される可能性もある。

基板を一部ショートさせれば、簡単には原因も突き止められず、修理も難しいので基板取り替えになる。

基板全部を取り替えるのは費用が高くつくはずなので、新品にした方がよくなるのではないかと考えた。

一方で、通常このような壊れ方をしないのであれば、怪しまれることもあるかもしれない、、、

 

ちなみに人命に関わるような重要な製品ではわざと脆いところを作っておく時がある。

人が死ぬような故障をする前に、ちょっとした不具合で済むように壊れやすい部分を作っておくのだ。

メーカーというのは大抵作った商品がどのように壊れるかを把握している。

これは保証期間に故障した製品が、意図的に壊れたものかどうかを判断するのにも役立つ。

 

話は変わるが、最近の犬の死因はガンの割合が増えている。

これは以前よりもガンに犬がなりやすかったという訳ではなく、交通事故やフィラリアなどの対策が進んだため、相対的にガンによる死の割合が増えたのだ。

動物というのは、人間も含めて設計することはできないが、対策をすることで壊れ方を変えることができる。

 

動物はいつかは壊れることが宿命づけられている。

人間だけはある程度、自分の壊れ方を設計できる。

生きているうちに食事や運動を適度にすることで壊れる確率を下げられる。

必ずしも長生きに価値があるとは思えないが、壊れ方を選択できることは幸せなことだと感じている。

 

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