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やったことは身に付く

 

デルタ(愛犬)はお座り練習中である。

命令してお座りをすることはできるが、騒いでいるときにもお座りができるようにしたい。

お客さんが来たときや、料理中で手が離せない時など、どうしてもデルタに静かにしてほしいときがある。

毎回クレートにいれるということをしなくないので、騒いだ時もお座りできるように練習中である。

 

人間もテンションが上がっているときや慌てているときに正常な判断ができなくなる。

火事の時など、平常時ならすぐ思い出せるようなことが思い出せないということが良くある。

プレゼンなどでも人前で緊張していると、練習した原稿が上手く話せなかったり、質問に的確に応えられなかったりする。

この対策は犬と同じで、実際に平常時にその動作を繰り返して身に着けるしかない。

火災を例にすると、従業員数がある程度多い企業では避難訓練をする義務がある。

避難訓練というのは、ただ外に出るだけなのに練習なんて必要なのかと考えたことがある人が多いだろう。

また、初期消火隊を決めて、火災の際に消化器や消火栓を用いて初期消火を行う人も決めなければならない。

以前ある物流倉庫が燃えてニュースになった時があったが、あれは初期消火が上手くいかなかったことがのちの調査で判明している。

消火器などで初期消火自体はなされたのだが、消火栓での初期消火ができなかったのだ。

調べてみると、その企業の初期消火隊は消化器の訓練はやっていたが、消火栓での訓練はやっていなかったらしい。

”やったことは身に付く”という言葉あるように、実際に行動するかしないかで定着度は大きく変わる。

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テーマの著者 Anders Norén