犬の地位が上がっている?
最近の犬は家族として扱われることが多くなっており、人間の子供顔負けの待遇を受けている犬がたくさんいる。
室内で飼育されている犬が多くなり、手作りの食事を与えられ、一緒のベットで寝る。
犬用のサービスも増えた。犬が入れる飲食店が増え、ペットフードは高品質になり、病院はX線やMRIといった設備を備えている。
この現状を見ると、以前に比べて犬の地位が上がり、人間と同等の地位を得てきているようにも感じる。
なぜこれほどまでに犬の地位が上がったのか
ではなぜ犬の地位が近年これほどまで上がったのだろうか?
人間が慈しみの心を以前よりも持つようになったのだろうか?
色々と要因はあるだろうが、自分は人間に余裕ができてきたことが原因だと思っている。
もともと犬というのは仕事上のパートナーだった。
人間が狩をする際に、犬が獲物を見つけてくれたり、弱った獲物を仕留めてくれる。
犬にとっても人間といると餌を貰える確率が増える。
利害関係が一致して人間と犬はパートナーになった。
つい最近までも、犬は狩におけるポインタや番犬など様々な仕事があった。
しかし、この手の仕事は現代ではほとんどなくなり犬の仕事はなくなった。
この状況だけ考えると犬が減ってもおかしくはない。
ただ、人間は狩などをせずにすむようになった分余裕を持てるようになってきた。
生きることに昔ほど必死にならなくてすむようになった。
余裕が生まれたことで様々な娯楽がうまれた。
その一つが犬を飼うことだ。
犬はずっと人間にとって仕事のパートナーだったが、以前とは違い人間は養子を迎え入れるような感覚で犬を飼うようにになった。
犬は仕事の同僚から家族へと立場が変化したのだ。
多くの人は、仕事仲間よりも家族の方が大事だと思う(相対的に)。