DogHuggyを利用してみた
DogHuggyとはペット版Airbnbと呼ばれており、愛犬をゲージフリーの環境で預けたいという飼い主と、犬を自宅で預かっても良いという人(ホスト)をマッチングするためのサービスだ。
一般の人が自宅で犬を預かるため、ペット版Airbnbと呼ばれることがある。。
私の愛犬もゲージで保管される通常のペットホテルが苦手で、いつも車で30分くらいのフリー預かりのペットホテルを利用していた。
DogHuggy知り、ホストを検索してみたところ自宅近くに複数のホストいたので使ってみることにした。
結論から書くとサービスは満足できるものだった。
素人に預けると言うことで、不安に感じる面をあったが、DogHuggyでは実際に預ける前に、必ずホストと事前面談を行う決まりだ。
正直に言うと、犬の対応に不安を覚えるホストもおり、その人とは事前面談をしただけになっている。
預けた際にもっとも良いと感じたのは、預かり時の様子がわかることだ。
これはホストが一日に数回、写真付きで愛犬の様子を送ってくれ、愛犬の寝ている姿や遊んでいる姿を見ることができる。
預かり終了後に写真や手紙をくれるサービスは体験したことがあるが、リアルタイムに近い表情をみれたことで、外出時も安心することができた。
飼い主のペット留守番問題
犬の飼い主に飼育についての悩みを聞くと、なんと40%以上もの人が犬の留守番問題に悩みを抱えている。
私もSNSなどで、急な出張でペットの預け先に困っている、ペットを安心して預けられる先が見つからず旅行に行けなどの投稿をよく見る。
なぜ困るのかというと、身近に預け先がないから、ではない。
ペットを預かってくれるサービスといえば、ペットホテル、動物病院、ペットサロン、ペットショップなどがある、また預けるわけではないが、家に来てくれるペットシッターというサービスもある。
当然これらの市販のサービス以外にも、親類や知り合いに世話を頼む人もいるだろう。
このようにペットの世話代行サービス自体はたくさんあり、身近に全くサービスがない、という人は稀だ。
ではなぜ、約4割もの人がペットの留守番に悩んでいるのかといえば、現状の預かりサービスに不満を抱いているためだ。
愛犬が病気になって帰って来た、慣れないゲージに閉じ込められストレスで皮膚病になった、預かってもらっている時の様子がわからない、など。
それでも仕事などで、仕方なく愛犬をどこかに預けるが、犬に不自由な環境を強いることで犬だけでなく飼い主もストレスを感じている。
いうまでもなくストレスは動物にとって害悪である。
本来楽しいはずの愛犬との生活がこんなストレスの原因になってしまうのは、なんと悲しいことか。
少し飛躍しているが、このようなストレスは愛犬との関係を悪くし、捨て犬や世話の放棄といった問題の一因にもなり得るだろう。
DogHuggyがペット留守番問題を解決する?
例えば、愛犬家が全てDogHuggyのホストになった世界を想像してみよう。
犬は現在1,000万頭弱が飼育されており、飼い主の数も何百万世帯にもなる。
ホストを検索すると徒歩圏内に何人ものホストがいる。
もしかしたら散歩でよく会う人も見つかるかもしれない。
このように預ける所がたくさんあると、急な出張や旅行で困ることはなくなる。
飼い主はペット留守番問題から解放されるはずだ。
DogHuggyの現状と課題
ここまで、DogHuggyの良いところを書いていたが、現状DogHuggyがペット留守番問題を解決できていない。
何が足りないのだろうか?
それは、ホスト数の不足だ。
2018年12月の現在のホストの数は68件。ほとんどが東京都内である。
この数ではわずかな飼い主の需要しか満たせない。
設立3年目にしては少ないようにも感じるが、この辺の数字は一度火がつくと指数関数的に増える場合があるので、多いとも少ないとも言えない。
もちろんただ増やせば良いのではなく、ホストの質も維持する必要がある。
何十年も料理を行なっている主婦全員が料理人になれないのと同じで、飼育経験が長いだけでは、預かりサービスに精通しているとは言えない。
ホストになる際に、面談を通したテストはあるが、教育がある訳ではない。
ホストになるためのライセンスのようなものを制定する必要があると思う。
認定コストも抑えられるはずである。
また、値段が一律なのも気になる。一般のサービスはグレードにより値段が違う。
良いホストは高額で、経験や技能が少ない人は安くするなどの重み付けをする必要もあるのではないか。
ホスト側としても人気のホストはたくさん稼げる訳でモチベーションになるはずだ。
いずれも言うがやすしである。
DogHuggyが飼い主のインフラとなることを願っている。